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市穂美会~平成20年4月26日~

さくら変奏曲

4月26日(土) “あざれあ”の大ホールで「市穂美会」が開催された。
この会はわが師匠である藤間勘市穂主催の会で、弟子が日ごろの稽古の成果を発表する舞台になる。毎年この時期に開催されるが、弟子は発表の機会を得ることで、練習や気持ちに一段と精進する。時に、観客の拍手や励ましが勇気や励みになる。

師匠は昨年の10月に腰を痛めて体調を崩し、3か月もの間稽古を休止することになってしまった。会の挨拶の言葉に「60年もの間、日本舞踊ひと筋に生きてきたのに、もうこれでおしまいかと思って…」とあった。苦しい時間を経過して、後に回復して“会の開催”に至ったことを、弟子一同、いえ会場に集まった人たち皆が喜んでくれたのは言うまでもない。体調管理の大切さを改めて実感している。

勘穂泉今年の出し物は2曲。長唄小曲「寿獅子」 やや硬い振りのおめでたい曲、もみ銀の舞扇を使ってみた。男の振り。
次は筝曲の「さくら変奏曲」 長唄、常磐津など三味線と違った音色、筝曲がとてもいい趣をかもし出し、耳にも心地よい、とひたすら自賛。以前から気になる踊りの演目で、ちょっと思いを込めて踊ってみた。

◇過去の市穂美会から◇
平成19年4月  序開きに長唄の小曲「恵みの露」を踊る(写真左)。本来の演目は長唄「花山の男舞」(中) これは宗家藤間流の講習会の課題舞踊だった。 時々に歌謡舞踊を入れて舞台に変化を取り入れる。「蝶の道行」(写真右)は最も気の合う親友で、姉弟子でもあるゴールデンコンビ?、小槇と助国(勘穂泉)。

花山の男舞

平成18年4月 長唄「七福神」 おなじみのコンビで踊るのは歌謡舞踊「花の兄弟」で、珍しい男振りの連れ舞になっている。兄と弟(勘穂泉)の役。
会の最後は毎年出演者一同の総踊り、定番で楽しんでみていただく。

  
    七福神           花の兄弟      楽しく総踊りでフィナーレ